まだまだ沖縄熱(?)が続いているので、
しつもんカンファレンスのことを書きたいところですが、
今日は、職場のメンタルヘルスについて書きますね。
ある方から、こんな相談がありました。
今の職場では、協力してくれる人が誰もいません。
とのこと。
もう少し聴かせていただくと、
その会社で、これまで誰もやったことのない仕事を、たったひとりでやっている状況なのだとか。
もちろん、この方には、上司がいます。
そして、部下もいます。
でも、その仕事をやっているのは、ひとりだけ。
ことの次第を順序立てて、キッチリ分かりやすく話す姿からは、正義感や責任感を感じました。
仕事はひとりでやっているようでも、ひとりじゃないことが多いです。
あ、中には自営業で、一から百までひとりでやってます!って方もおられると思いますが、今日は少し脇に置きましょうか。
量や、質や、スピード、正確さ、、、
仕事で求められる要素は種々様々です。
でも、もしそれらを一度に、ひとりに求められているとしたら?
始めから、最後まで、すべてをひとりでやりきるのは、能力の高い人でも、至難の業でしょう。
さて、ここで、仕事のストレス度を考える3要素があるのでご紹介しますね。
① 仕事のきつさ
② 仕事の自己裁量度
③ 上司等の支持
・・・と、この3点です。
この3つの掛け合わせで、仕事のストレス度は変わります。
たとえば、Aの仕事は、
仕事は相当キツイのだけど、
やり方や掛ける時間が自分の好きなように調整できて、
困ったぁー!って手を上げれば、手伝おうか?とサポートがある仕事。
Bの仕事は、
仕事は相当キツイうえに、
締め切りに追われ、落ち着いて取り掛かることができず、
困ったぁー!と声を上げても、誰も気づいてもくれない仕事です。
さて、どちらがストレス度が高いでしょう?
あきらかに、Bの仕事だとわかりますよね。
それでは、冒頭に登場した方は、どのような状況でしょうか?
おそらくBの仕事に限りなく近いだろうと想像できます。
ストレス度はかなり高く、心身ともに疲れ切っている可能性が高くなりますよね。
日本語には、孤軍奮闘なんていう、ちょっとカッコよさげに聞こえる言葉もあります。
でも、それは、四面楚歌で、孤立無援なのかもしれません。
大勢のなか、たったひとりで、困難な局面に立ち向かっていく姿は、ともするとアドベンチャー映画のようですが、現実はそうはいきません。
私自身、10年前にうつ病を経験しています。
その当時は、まだ若かったし、責任ある仕事を任された!私は期待されているんだ!と喜び勇んで、どんどん仕事も引き受けていました。
もしかすると、途中で手を差し伸べたり、声を掛けてくれる人もいたのかもしれませんが、今となっては、それさえも記憶が怪しいです(汗)
私にやってできないことはない!
私がやらなくて誰がやる!
誰よりも完璧にこなしてみせる!
と、自分の気持ちに火をつけながら毎日の仕事をこなしていました。
自分で書きながら、なかなか挑戦的でイタイ奴だな~と思います(笑)
チャレンジ精神は大事ですが、それは心身ともに健康であることが前提です。
もしそこのバランスが崩れていると感じたら、もう戦わなくてもいいと思います。
ましてや、たったひとりでその役を担っているのだとしたら、尚更です。
どこかにお勤めをしているなら、認めたくないかもしれませんが、替わりの人はいくらでもいます。
「私がやらないとー!!!」と、ひとりで抱えて頑張り続けることで、結局は、誰も幸せじゃない状況をつくります。
目の前に敵がいるーーー!!!と思ったら、戦わずにはいられない方もいるでしょう。
でもね、明らかに独りぼっちなら、誰も援護射撃をしてくれないなら、ここは戦わずに、一旦休戦しておくことを私はオススメします。
ほんとうにボロボロになってから、やっぱり休もう・・・と思って、どうにかこうにか休んでも、快復には時間がかかります。(←ちなみに私はこのパターン)
みんながみんな、映画「ダイハード」のマクレーン刑事のようにはいきませんからね。
今回のご相談は、私の経験もあわせて・・・、
ひとりで大きな敵に立ち向かうコツ・・・それは、戦わないことです。
もし、少し環境を変えて、普段逢わない人に会ってみてもいいかなぁ~と思ったら、時どき、お茶会もやってるので来てみてくださいね。
ちなみに、今日(10/12)の午後、やってますよ。
もし、ピン!ときたなら、ご一緒できることを楽しみにしています。